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売上アップ

売上アップ

工場が抱える環境問題にプラント制御のプロが挑んだ。

成功のツボ

挑戦:行政支援の徹底活用により、生産能力を大幅に拡大
成果:セラルファ脱臭装置 出荷台数前年比120%アップ

売上アップ

電気工事や制御単体で請け負う仕事からスタートした、内田電気工業。行政の補助金を得て「セラルファシリーズ」を自社で開発。排ガス・脱臭装置のトータルサポートメーカーとして売り上げを大きく伸ばしている。

周辺住民を悩ませる、工場の悪臭や排ガスを解決する。

 工場で排出される悪臭や排ガスは、近隣からの改善要望の多い環境問題であり、企業にとって重要な課題となっている。
 プラント制御のプロフェッショナル、内田電気では、20年以上前から、この問題を解決する装置づくりに取り組んできた。
 「脱臭装置は直燃式が中心でしたが、CO2問題でこのタイプが下火になった時、自分たちの経験を生かしてみようと仕事の合間や就業後に力を合わせて頑張りました」。そう語るのは、代表取締役の内田和也氏。完成すれば売れる予感はあったが、そのための資金が足りない。そこで大阪府に相談し、産学連携に参画。
 「行政の支援を受けてさまざまな賞を受賞し、融資も受けられるようになりました。その融資を利用して完成したのが、セラルファシリーズです」。大阪大学、関西大学らと共同で開発した吸着材セラルファに、湿気や油分を前処理の段階で取り除く、独自のシステムを装着。この素材の成型と前処理については特許も保有、他社に真似できない装置となっている。

企業と住民の架け橋に。真の意味でのトータルサポート

 以降、排ガス・脱臭装置に関しては、ほとんどのジャンルを網羅するほどの、快進撃を続けている。
 今売り上げを伸ばしているのは食品関係。たとえばチーズ、炭火焼、炊飯、それぞれ処理の仕方や設計は異なり、基本的に一点物が原則。きめ細やかな制御ができて、顧客専用であること。「ニッチなところを狙わないと、大きな会社には勝てないですから」問題解決こそが、自分たちの仕事だという。

内田和也社長「一番大切なのは、人と人との信頼関係。そこを大切に、ベースは技術を語れる会社でありたい。今後は誰もがソフトを扱うえ、営業、そして溶接までできるよう、従業員全員のスキルを上げていきたいです」

 湿度や水の汚れ具合といった制御盤からのデータで、その工場で生産量などをデータ取りし、それに合わせて排気や洗浄のタイミングを変えている。納品後も社長が近隣を見て回り、気付いた点があれば、自主的に申し出てメンテナンスする。季節や気候を変えては訪れ、実際に歩き、近隣の住民の目線で匂いや騒音という感覚的なものをチェックする。
 「経費はかかりますが、それ以上にお客様の安心度は上がると思うんです。それと環境対策をきちんとおこなっていることを、住民にアピールしていかないといけない。企業、近隣住民、両者の関係を良好に保つ役割を担えたら。それが信頼関係につながります」

電気屋のプライドを胸に秘め、「技術を語る」会社でありたい

インクジェットプリンタ使用時に発生する有害なガスを吸引・除去する小型脱臭装置「UEIC10型」

 同社のブログを見れば分かるが、社員全員が月の半分は全国を駆け巡っている。そのため社内コミュニケーションにはSNSの『LINE』を使用。また社内にサーバを構築し、物件ごとに図面・取説・画像をアップロード。急な出張でもスマートフォンとPCだけ持って、現場から現場へ速やかに移動できる。
 創業時は電気屋として、高圧電線の工事や工場の配線を中心にスタートした同社。それがロボットの配線に変わり、最新機器をコントロールする制御盤をつくりだし、さらにはソフトの開発へと、時代の流れに的確に対応してきた。
 社風は徹底した現場主義。どの現場でも担当制にして、設計・施工、据付作業、試運転立ち上げ、メンテナンスまで自社でおこなう。そしてITを駆使しながらも“必ず顔を出す”という基本は守る。自社が誇れるもの、それは“きめ細やかな技術力や対応力”だと内田氏は語る。
 「うちがつくっているのは、単純にお金を生む機械ではない。悪臭、排ガスに関しては、内田電気に任せておいて、本業を専念していただくためのものです」。その言葉には、電気屋のプライドが感じられた。

ブレイクタイム

Q

最近、いちばん嬉しかったことは何ですか?

A

スーパーカーレースで、大切な仲間でありスポンサーとしても協力させていただいている レーシングチーム『TEAM NAORYU AGE♂AGE♂RACING』が優勝したことですね。レース車両から排ガスや騒音対策など自分たちの仕事にフィードバックさせていただいています。自分たちも社会に生かされてきたと思うので、それを少しでも還元できると嬉しいです。

Q

休日って、どんな過ごし方をされていますか?

A

8歳と1歳の子どもがいるので、子どもの勉強を見たり、近所を散歩したりと、のんびり過ごしています。
連日のように全国を飛び回っているので、休日は家族とゆっくりしたいんです。
だから自宅には自分用のパソコンも置いていませんし、仕事の話も一切しません。

企業概要

企業名
内田電気工業株式会社
コア技術
プラントのきめ細かな制御ができる「技術力」&「対応力」
代表者
代表取締役社長 内田和也
住所
〒564-0038 吹田市南清和園町40-26
電話番号
06-4860-3232
企業紹介
http://www.m-osaka.com/jp/takumi/1113/
企業HP
http://uchidadenki.com/
資本金
2000万円
従業員数
12名

認証:中創法認定900-6号、平成14年度「賞by繁盛」大阪フロンティア賞(経営革新奨励部門)

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