tel06-6748-1011

営業時間:9:00~17:00
休館日:土日祝・年末年始

ものづくり企業発見!企業インタビュー

MOBIO-Cafeセミナー 特別編『展示会に出よう』参加者インタビュー

voice 001

ダンボール素材の可能性を追求したい

有限会社アラカワ紙業 代表取締役社長 辻 明徳 さん

有限会社アラカワ紙業
代表取締役社長 辻 明徳 さん

会社名有限会社アラカワ紙業
住所〒577-0843 大阪府東大阪市荒川3-14-12
電話番号06-6728-1055
代表者名代表取締役社長 辻 明徳
設立1989年(平成元年)
事業内容ダンボールを中心とした紙製品の企画、製造、販売

エネルギッシュな2代目社長

“風水”を取り入れた商品「LUCKラック」。こちらは「決断力を高める」赤。(全5色)

有限会社アラカワ紙業の創業は昭和44年。運搬・保管などのための一般的なダンボール箱の加工・販売を主な事業としながら、最近ではオリジナル商品の開発にも力を入れている。

「従来のようにダンボール箱の販売に加えて、紙を使ったパッケージや紙什器などの企画・開発にも、積極的に取り組んでいます」と語るのは代表・辻明徳さん。先代である父親から事業を継承した2代目経営者だ。商品開発のきっかけは、辻さんがまだ事業を継ぐ前に父親の仕事を手伝っていた時だった。

「ある造花販売会社から、商品の運搬と、店舗での陳列を兼ねた箱を作ってくれないかと依頼されたんです。運搬できる形で、それを開封後そのままディスプレイできる、おしゃれな箱という要望でした。その時に開発した紙什器は、お客様にとても気に入っていただき、今でも弊社のロングセラー商品となっているんです。ダンボールにはもっといろいろな可能性があるはずだと、その時に実感しました」

オリジナル商品の企画・開発で顧客との関係も変わってきた

展示会のために開発した小物パッケージ。クリスマスシーズンだったためポインセチアをイメージした(右)

経営者となってから、本格的に商品の企画・開発に取り組んでいる辻さん。店舗でのディスプレイ、展示会のための什器、商品パッケージなど、顧客の要望に応えて様々な形・用途のものを作ってきた。設計のためのCADやグラフィックソフトは、使い方を独学で覚えたという徹底ぶり。

「紙製の什器は、軽いわりに意外と丈夫なんです。例えば店舗が狭い場合でも什器をつり下げて商品をおいてもらえたり、展示会などの際の移動にも便利ということで、お客様に喜んでいただいています。紙箱や紙什器の可能性はまだまだあると思いますね」

現在、オリジナル商品として販売している紙製の棚「LUCKラック」は、顧客のために作ったディスプレイ棚をアレンジして生まれた。色や形に“風水”を取り入れたというその商品は全5色。デザインにこだわる辻さんのセンスが光る商品だ。展示会では、その棚に並べるための小物パッケージもデザインしたところ、その美しさが大好評。仕事につながったという。

「販売だけでなく、企画や開発をするようになって、お客様との関係も少しずつ変わってきたように思います。対等の立場で話し合い、お互いに提案をしたり、一緒に考えたりできるような関係が築けるようになってきました。理想的な関係ですよね」

シンプルなメッセージと体を張ったアピールが好評だった展示会

展示会でかぶった“ダンボールマン”手に持っているのは、メール便でも送れると好評の薄型ダンボール製パッケージ「カートンフィーノ」

今回のセミナーには、リーフレット制作の講座から参加。以前、何度か展示会に参加してみて、その難しさを実感したからだという。

「もちろんオリジナルパッケージや什器などもアピールしたいのですが、やはり弊社の主力製品は、一般的にA式と言われる普通のダンボール箱です。それを短納期で納品できるのが強みの一つ。そこを展示会でアピールするためのリーフレットを作りたいとの考えで参加しました」

実はセミナーの翌日に、大阪市中央区本町にあるマイドームおおさかでの展示会に参加予定だったという辻さん。展示会では、その成果物をさっそく使用したという。

「セミナーで先生からは、とにかくシンプルで分かりやすくと言われました。そこでできたのがこのリーフレット。表面はとにかく短納期という一点にしぼってアピールし、裏面で説明をしています。展示会では私がダンボールをかぶった“ダンボールマン”になったんです。もちろん“ダンボールマン”にもリーフレットと同じものを貼り付けましたよ」と笑う辻さん。

展示会での“ダンボールマン”のインパクトは絶大。リーフレットのシンプルなコピーも効果的だったという。

「今後はダンボールだけでなく、いろいろな紙素材を扱える会社になっていきたいと思っています」という辻さん。これからも開発と自己発信を積極的に続けていくそうだ。取材中には、開け閉めが簡単な“がまぐちロック”のケーキ箱、ラグビーボール型展示什器、紙箱椎茸栽培キットなど、斬新でおもしろい商品をたくさん見せていただいた。新しいことにチャレンジするほどに、ダンボールという素材の原点が見えてくるという。

「ダンボールには厚さや固さ、段の幅など、たくさんの種類があるんです。どれくらいの重さのものを入れて、何段積んで何日置いておくのか。衝撃はどの程度まで耐える必要があるのかなど、お客様が使われる状況や用途を考えてアドバイスをしていきたい。ダンボールって実はすごく奥が深いんですよ」
そう語る視線に、仕事への誇りと熱意を感じる。今後の活躍が楽しみな若き経営者だ。

MOBIO担当者より

受賞理由【目立ったで賞】 (有)アラカワ紙業 辻さん
展示会に出展する前日にセミナーに参加という時間がない中で、講師の「ポイントを絞ること」という一言で出来上がったチラシは『短納期 最短半日から出荷します』。 このチラシも高評価でしたが、実際の展示会で段ボールを被ってPRをするという斬新さが評価を得て「目立ったで賞」を受賞。 (担当:奥田)

取材日:2012年12月27日(木) ライター:岩村彩((株)ランデザイン)

ものづくりの探し物を見つけよう!

ものづくりの探し物を見つけよう!

MOBIO常設展示場

大阪府認定の匠企業紹介

大阪府認定の匠企業紹介

大阪のものづくり看板企業

お申込み

お問合せ

サイト内検索

企業検索約1,000社からPickup!

キーワード検索が可能です。
企業名、技術名等で検索してください。

pagetop