金属系新素材試作センター

研究者紹介

古原 忠 教授
ふるはら ただし

古原 忠 教授

Tadashi Furuhara

平成19年10月より大阪センター教員を兼務することになりました。専門は鉄鋼・チタン合金を中心とした構造用金属材料の微細組織と力学特性の制御です。

鉄鋼は、年間国内生産量が1億トンを超え、自動車・機械・電気機器等の日本の輸出産業を支える掛け替えのない素材です。その歴史は数千年に渡るにも関わらず、まだまだ構造/機能材料として多くの可能性を秘めています。

近年、建築物の超々高層化や自動車の省エネ、CO2排出削減に不可欠な軽量化や衝突安全性設計等の面から、鉄鋼の更なる高強度・高延靭性化が求められています。資源枯渇、低環境負荷がキーワードとなる状況下で更なる特性向上の達成や新合金開発を行うためには、今までにない精緻でかつ新しい視点での材料研究が何よりも必要です。

我々は結晶界面(粒界や異相界面)を制御する新しい観点から相変態・再結晶を用いた結晶粒微細化による強靱化の指導原理を構築するべく基礎的な研究を行っています。また、新たな資源としてのガス元素の有効利用による鉄鋼やチタン合金のさらなる高機能化と新材料開発を目指した研究を行っています。

経歴

  • 1989年10月京都大学工学部金属加工学科 助手
  • 1997年8月京都大学大学院工学研究科材料工学専攻 助教授
  • 2005年10月東北大学金属材料研究所教授(現在に至る)

専門

鉄鋼材料学、材料の加工熱処理、組織制御

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