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削らない虫歯治療とは?

削らない虫歯治療で健康寿命を延ばそう

歯を削らないMI治療について

虫歯の治療では歯の一部をドリルのような器具で削り、「キーン」という金属音や振動が苦手な方も多いのではないでしょうか。これまで虫歯の治療法と言えば患部を専用の医療機器で削り、痛みをともなう治療法といったイメージでした。

しかし、近年は歯科治療の技術が日進月歩でレベルアップしており、「歯を削る治療」から「削らない虫歯治療」へと変わってきました。「歯は全身の健康を大きく左右する臓器」とも言われており、わたしたち人間の全身に存在する臓器の中では、肝臓や脾臓よりももっとも組織が硬いのが歯です。

成人の永久歯の本数は全部で32本ですが、その中で歯を1本でも削ってしまうと、もう二度と元の状態に復元することはできません。歯を削る本数や抜歯の本数が多い人は歯並びが悪くなり、食事の時にも噛み合わせが悪くなってしまいます。

一方、永久歯の本数が多く、健康な歯の本数が多い人は病気にかかるリスクが低く、アルツハイマー型や血管性などの認知症にもかかりにくいと言われています。

そこで、削らない虫歯治療でもっともポピュラーな治療法であるMI治療に着目して、この後詳しく解説します。

MI治療によるメリットとは

削らない虫歯治療「M1治療」にはどのようなメリットが期待されるのでしょうか。従来の歯を削る治療法の場合は、患部をドリルのような器具で削るため、異音や痛みによる恐怖を感じる患者も多かったのですが、MI治療ではそのようなリスクはありません。

歯を削る治療法とは異なり、治療中の痛みがほとんど感じられないため、治療前に麻酔をかける必要もありません。そのため、体質的に麻酔が使えない患者も安心して治療を受けることができます。虫歯を早期発見して早めにMI治療を受けておけば、治療にかかる期間が短くて済みます。

もうひとつ、MI治療のメリットを挙げると、できる限り自分の歯を残して歯の本数を多く維持することかできます。健康寿命を延ばすための取り組みとして、「8020運動」があります。「80才になった時点で自分の歯を20本以上維持しよう」という活動で、日本歯科医師会と厚生労働省の推進による活動です。

歯を削らずに健康な歯の本数を増やして維持することで健康寿命を伸ばし、医療費削減の効果に繋げることもできるでしょう。