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MOBIO入居企業・常設展示場出展企業のスペシャルインタビュー

ものづくり中小企業の変革と挑戦を支援しているMOBIOでは、MOBIO 常設展示場出展企業様・インキュベートルームの入居企業様の「 変革と挑戦 」について、取り組みのきっかけ(背景)、 具体的な内容などをインタビューしご紹介していきます。ここにはヒントが沢山詰まっているはずです。 じっくりお読みください!

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治具&刃物製作とプログラミング、 自社の強みを集結して新たな強みに

立山工業株式会社 代表取締役 長岡 義継 氏

立山工業株式会社
代表取締役 長岡 義継 氏

会社名立山工業株式会社
住所〒547-0002 大阪府大阪市平野区加美東3-4-8
電話番号06-6791-0444
代表者名代表取締役 長岡 義継 氏
設立1960年(昭和35年)
事業内容部品の機械加工 超硬
ダイヤ工具・治具の製造販売
専用加工機械の製造販売

創業時から治具や刃物を自社製作する体制を構築。

刃物製品

治具製品

1960年にミシン部品加工で創業した立山工業株式会社。その後、1970年代に入るとビデオ部品の製造で成長し、現在はさまざまな精密部品加工を主体に行っている。

特長は、治具はもちろん刃物やプログラミングに至るまで自社で完結できるという、ものづくりの総合的な技術力を備えているという点だ。これは創業当初からの伝統として、自社で使う治具や刃物は極力自社内で製作していたためだ。その理由を代表取締役の長岡義継氏におうかがいした。

「創業者である先代社長が自ら治具や刃物を作っていて、そのノウハウが社内で共有されてきたんです。家電部品の加工ライン立ち上げなどは、短時間での構築を求められます。実際に他社で作ってもらえば1カ月以上掛かる治具も、社内なら数日でできますから」

この差がライン立ち上げや、ひいては製品の生産スケジュールに大きく影響してくるという。

「治具や刃物を自社で作れることが重宝され、自然にそれが当社の強みになっていきました」

強みをつなげて新たな強みを生み出す新事業

加工製品

これまでも要望があれば、治具や刃物も製造して販売していた立山工業。治具製作の実績だけでも、すで1万個以上。現在は、蓄積したノウハウを活用して新しい取り組みへの挑戦を始めつつある。

「治具と刃物を両方とも自社で作れる会社はそう多くありません。この両方ができることを明確な強みとしてビジネスに生かしたいと考えていました。その答えとなる取り組みをようやく始めることができたんです」

その取り組みとは、お客様が購入された機械に治具と刃物をセットし、プログラムの入力や精度が出るところまで機械を調整して納品するというもの。

「この取り組みは、当社の総合力を非常にわかりやすくアピールしてくれる点でも価値があります。機械屋さんとのつながりを強くして、今後は強化していきたいと考えています。我々は量産化のノウハウが強み。今後は海外でも量産の自動機械化が進むと思うので、メインの部品加工に続く事業の柱となることを期待しています」

実は1990年頃からマレーシアに工場を建て、海外進出を行った同社。結果的には採算ベースに乗らず撤退することとなってしまった。日本でより付加価値の高い製品やサービスの供給に意欲を燃やすのも、この経験に基づいている。

お客様のお役に立つために変革と挑戦を続ける

ロボット

長岡氏は、現在日本で行っている加工も次第に海外へ流出し、日本で加工する仕事は、全体的に減少していくだろうと推測している。

「だからこそ、新事業を通じて治具、刃物、プログラムを一体化して供給していくことで他社との差別化を図り、よりお客様のお役に立てる体制を構築していきたいですね。また、加工精度は技術の向上によってさらに高まっていくでしょう。数多くの挑戦を重ねることでノウハウを蓄積していくためにも、より多くの治具づくり、刃物づくりに継続的に取り組んでいきたい」

今後の展開についてお話をうかがうと、注目産業を目指して即アクション!、とは考えていないそうだ。

「多くのものづくり企業が航空機産業や医療産業への参入に注目していますが、参入そのものが非常に難しいですよね。まず、当社はアルミ加工に特化している現状を変えることが先決。新しい素材や加工法にどんどん挑戦していきます。特に異素材への取り組みは、早急に対応するべき課題。あとは、先日初めて出展した展示会をさらに価値ある機会にするための取り組みです。展示会で新しい人との出会いや情報収集をしっかり行うためにも、展示方法や活用方法の面から試行錯誤しつつブラッシュアップしていきたいですね」

MOBIO担当者より

部品単体から機械に取付たセット販売にすることで、量産化ノウハウまで保有した企業への変革を目指しておられる長岡社長。「新しいことへ挑戦していく」との熱い言葉が続いたインタビューでした。(担当:兒玉)

 取材日:2012年11月20日(火) ライター:中直照((株)ショートカプチーノ)

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