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ものづくり企業の次の一手は? 毎号6つの旬な記事で熱い「変革と挑戦」を紹介するモビロク。
現状打破のヒントやモチベーションアップにつながります。

「命を守る10秒」へ取り組む
緊急地震速報受信機。

軽くて小さい「ゆれぽーと」は社内でソフト以外の製作も手がけた。USB、LAN、HDMIのポートを持ち、機器の制御をはじめ、ほかのシステムと連動させることも可能
ゆれポート
http://www.u-report.jp/

1995年1月17日午前5時46分、神戸などを襲った阪神・淡路大震災。あれから25年。その後も幾度となく震災はおきている。だからこそ地震が発生した際、大きな揺れがいつやってくるのか知りたいと思う人は多い。アイザックが開発した「ゆれぽーと」は、設置場所の緯度、経度、地盤増幅度情報を個別に設定し、ピンポイントで地震情報を知らせる事業者向け緊急地震速報サービス。スマートフォンやテレビなどの地震速報よりも早く、「●秒後に震度●の地震がきます」と、揺れの大きさから地震が来るまでの時間を教えてくれる。もうひとつの特徴が拡張性。「例えば『ゆれぽーと』と施設内の放送設備と連動させ、館内に音声で一斉に地震が来ることを知らせたり、工場や現場であれば機器などの自動停止、ビルや集合住宅であればエレベーターの制御、エントランスの開放といった人命の安全確保が早急にできます」と浜崎重孝代表取締役は話す。
今年30周年を迎えるアイザックは、業務系ソフトウェアを企業の用途に合わせてオーダーメイド開発することからスタートし、オリジナルのパッケージ商品の制作販売へ。現在はこの「システム開発部門」に加え、大学などの研究機関向けに研究機材の販売をおこなう「理化学部門」、そして「緊急地震速報サービス部門」として「ゆれぽーと」の開発・販売を展開。この「ゆれぽーと」は大阪府の平成28年度新分野・ニッチ市場参入事業化プロジェクトに採択された。現在は、大手企業や大型施設、工場や物流センター、公共施設などにも設置されている。もともとは自社が誇るソフトウェアの技術力を可視化するために、「ゆれぽーと」は生まれた。同時に浜崎氏自身が阪神・淡路大震災の被災者であり、システム開発を通じて命を助ける仕事がしたいという想いがあった。「たとえば和歌山県沖が震源だった場合、『大阪に到達するまで1分』と分かれば、その1分の猶予時間になんらかの行動が起こせます」と対策の重要性を訴える。わずかな時間を有効に使うためには日頃からの訓練も必要だ。「ゆれぽーと」はそういった危機管理の意識まで高めてくれる。

>紙面からの続き

今、ソフトウェアと聞いて多くの人が思い浮かべるのはスマートフォンやパソコンのアプリだろう。だが、アプリもそれを動作させるためのソフトウェアがないと使えない。
アイザックで開発しているソフトウェアは、販売管理、受注管理などの業務用システムで、アプリケーションはもとより、それを動作させるためのプログラムまでトータルで行っている。「地味だけど重要な仕事、だからこそ大切にしたい」と浜崎氏は語る。「業務知識や提案する力がないと、ソフトウェアの骨格がつくれない」とも。さまざまな業種の、多岐にわたるソフトウェアをつくってきた、それが会社の知見となっている。「これからも当社の根幹をなす、業務用ソフトウェアには注力していきたい。あるべき姿のソフトウェアを構築し、そのうえで情報の見える化を図っていきたいと考えています」


株式会社アイザック
http://www.isaac.co.jp/
大阪市中央区道修町2-2-11 ベルロード道修町10F
TEL 06-6226-0704

気象庁のサーバーから送られた、体に感じない震動の「 P波(初期微動)」を解析、地盤の固さ等も加味して揺れがくる前に推定震度や猶予時間を通報する

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