大阪ものづくり優良企業賞2016

高度な要望に応え続ける空気圧機器製造のパイオニア

最優秀企業賞 知的財産部門賞同時受賞 日本精器株式会社

業界トップの品種・品揃えで新市場にも挑戦

昭和30年に空気圧機器製造会社として創立。創業以来60年間、顧客の高度な要望に応え続け、独自の空気圧機器を作り続けている。

エアーコンプレッサーで作られた圧縮空気の流れる方向を切り替える方向制御弁や、切り替えられた圧縮空気を供給することで力強い直線運動を発生させるシリンダ等の駆動・制御機器。圧縮空気の中に混入している水分やゴミを除去して、圧縮空気を使う機器類を誤作動からまもるエアークリーニング機器。そして窒素ガス発生装置や極冷空気を発生させるジェットクーラー等の空気圧応用機器。大きく分けてこれら3つのグループで展開し、多くの品種、品揃えで他社に先駆けた新商品開発にも積極的だ。

その中でも、駆動・制御機器においては、小型の汎用機器をインターネット販売会社やホームセンターなどへの新たな販路をもって販売を拡大。エアークリーニング機器では船舶搭載型にて業界トップシェアを誇る。空気圧応用機器では同業者にはない分野商品にも注力している。

2つの特許製品と新製品開発にも注力

主力製品の1つである冷凍式エアドライヤーは、圧縮空気をフロンガスで冷却し、水分を結露、凝縮、除去する装置で、2重管構造のループ配管を最大の特徴としたチューブインチューブ方式と呼ぶ熱交換器を使用し、冷却効果が大きく、目詰まりしにくい構造を持っている。

圧縮空気の圧力を調整する減圧弁の従来品は、調節ネジが調節バネを直接押す構造であるため、調節しようとすると2次側圧力が高くなればなるほど内蔵するバネが強く反発しハンドルを回しにくくなる。

しかし同社のバックアップ減圧弁は、調節バネと調節ネジの間に圧力室を設け、バネの力を圧縮空気の力で打ち消すことにより、操作するハンドルを軽く回すことができる特許製品。また、インライン型減圧弁は、従来配管等に固定していたものを、配管の軸線上(インライン)に出っ張らずに直結できる特許製品だ。この他にも多数ユーザーニーズをとり入れた製品開発に注力している。

蓄積された技術と販路でOEM先としての地位を確立

60年の歴史の中では、米国の圧縮空気浄化装置メーカーであるハンキソン社との技術提携を結び、粘り強い販売活動を続けて空気圧関連業界へ空気圧清浄化の認識を深めてきた。

バブル経済のまっただ中には家電業界向けコンベアー用特殊シリンダといったヒット商品を世に送り出し、近年には通信販売大手企業や自動車部品の製造開発などを手がける大手企業とOEM契約を結ぶなど、時代に応じた事業展開を行なっている。

その蓄積された技術力で、競合他社を含めて顧客とのOEM商品は全売上の40%に上り、現在も増えつつある。外部からは会社規模が比較的小さいにも関わらず技術力があり、市場シェアが少ないことから、魅力あるOEM先として認識されている。また60年間に開拓したさまざまな販売チャネルがあるので、どの商品をどの業界に販売するかの選択肢が多く、一つの業界に偏っていないため、会社の業績が特定の業界動向に左右されにくいことが強みだ。

時代と共に進化する開発型企業

同社はリーマンショック以降、QCDを向上させるために全社改善活動を実施し、設備も作り方も売り方も考え方も、そして人も、今の時代に似合う改善、改革を行ってきた。

昨今、次世代事業に向けた新たな取り組み“S-16NEN-PLAN”を立ち上げた。その戦略のべ一スとなるのは、人としての正しい判断と行動とスピード、3つの大きな戦略、経営基盤となる財務体質強化戦略で構成されている。その3つの戦略の中でも、ある商品だけでもナンバー1になること、コアとなる技術を活かしたもの作る、という方向性をはっきり決めている。

開発スピードを向上させ、シェアの拡大を目指すと共に、開発型企業として“アタラシイ商品”を世の中に出すことにより、全従業員の経済的な安定と心の豊かさを追求し、社会に必要とされ続ける会社を目指す。

Company Profile

日本精器株式会社

  • 代表取締役社長平井 研三

  • 住所/〒581-0016八尾市八尾木北2-8
  • TEL/072-923-0481
  • FAX/072-994-3603
  • 創業/昭和30年4月
  • 設立/昭和30年4月
  • 資本金/10,000万円
  • 従業員/102人
  • HPアドレス/http://www.nihonseiki.com/