大阪ものづくり優良企業賞2016

一品から量産まで、短納期で冷間・熱間鍛造⽤⾦型を供給

ハイテン⼯業株式会社

実用新案特許取得の超硬金型で業界をリード

超硬工具の加工を行う田中鉄工所として昭和25年に創業。昭和38年に現在の社名となる「ハイテン工業株式会社」へと社名を変更した。創業以来69年にわたり冷間鍛造用、熱間鍛造用金型を主力にしてきた同社。現在、国内の金属部品割合を大きく占める鍛造部品では、強度・寸法精度・コスト面においてその高さが求められているが、そんな業界で常に市場ニーズを反映させながら進化を続け、顧客からの厚い信頼を得て今日に至るまで冷間鍛造用超硬金型の供給を続けている。衝撃力を分散させるための割型形状や圧縮応力を付与するためのインサート技術の確立により、冷間鍛造用超硬金型製作を成功させ、昭和54年に4件の実用新案特許を取得。冷間鍛造用金型の製造技術の向上、短納期・コスト削減を実現するための製造工程の見直し、新素材「Ni基超々合金」を使用した新技術への挑戦、社内技術力のレベルアップを目指し、航空機分野等への進出も視野に入れ製造ラインに最新鋭加工機の導入も進めている。

「Ni基超々合金」を素材とした熱間鍛造用金型の開発

現在、航空機・自動車をはじめ各種製造分野においては高温でも高い強度や硬さを維持する耐熱材料や、高精度な熱間鍛造が求められている。そのような課題を解決すべく、大阪府立大学が超硬合金に代わる新素材として「Ni基超々合金」を開発したが、同社ではそんな「Ni基超々合金」を素材とした「熱間鍛造用インサート金型」を大阪府立大学と共同で開発した。難加工材といわれる「Ni基超々合金」を素材とすることができるのは、同社が今まで培い進化させてきた金型技術の賜物だ。この金型の実現により、寿命低下の原因とされる高温域での軟化による摩耗を防ぐことが可能となり、金型の長寿命化達成が期待されている。

またそれ以外においても、同社の金型で製造された車のホイール部分(ホイールナット・スピンドルナット)の部品については、日本の各自動車メーカーで使用する数のシェア7割を誇るほか、全国に3,300万本あると言われる電柱の足場ボルトのほとんどが同社金型で製造されているなど、同社の業界での存在感は計り知れない。

熟練スタッフの連携プレーで高精度と短納期を実現

金型製品は一品ごとに作るという性格上、納期、コスト、品質などそれぞれの要望に対応するために設計段階からの入念な打ち合わせ工程設計、金型設計が不可欠となる。同社では、熱錬の技術スタッフによる確実で迅速な設計業務を実現するとともに、全社的な情報システムの集約を行ってきた。営業スタッフがキャッチしたユーザーニーズを「いかに製品に反映させ、いかに納期の短縮化を図るか」を技術スタッフが設計・監理業務を通じて実現するよう努めている。また、効率化されたダイヤモンド・CBN工具によるCNC切削、研磨鏡面加工ライン、特殊銅合金(銅タングステン)によるCNC放電加工ラインを保有する同社では、超硬合金金型製造において、高レベルな寸法精度の安定的な実現と他社では実現できない短納期対応を可能にしているのも強みだ。

Company Profile

ハイテン⼯業
株式会社

  • 代表取締役社長佐伯知哉

  • 住所/堺市美原区平尾679番地
  • TEL/072-361-8110
  • FAX/072-361-8228
  • 創業/昭和25年12月
  • 設立/昭和36年6月
  • 資本金/1,200万円
  • 従業員/43人
  • HPアドレス/http://www.hiten.co.jp/