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ものづくり企業発見!企業インタビュー

MOBIO-Cafeセミナー 特別編『展示会に出よう』参加者インタビュー

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自社製品や強みについて、セミナーを通して客観的に考えることができた

近畿容器株式会社 営業部 宮本愛さん

近畿容器株式会社
営業部 宮本愛さん

セミナーに参加された宮本さん(左)と、宮本さんのアイデアを、パソコンを使って仕上げたという営業部・砂場さん(右)。

会社名近畿容器株式会社
住所〒530-0044 大阪市北区東天満2-5-7
電話番号06-6358-1261
代表者名代表取締役 日紫喜 丈士
設立1951年(昭和26年)
事業内容電子剤ペースト容器
ナンコー容器
健康食品容器

60年の歴史を持つ容器製造会社

初めのアイデア(奥)から最終形に仕上がるまでのプロセス。「こんな形に仕上がるとは、初めは思っていませんでした」と宮本さん。

創業は昭和26年。広口容器中心に、プラスチック製容器を製造している近畿容器株式会社。大阪市の中心地、大阪天満宮近くに本社を持つ。製造している容器の大きさや形、素材は用途によって様々。小さなものは30グラム用から、大きいものは10リットル用まで、医薬品・工業用品・化粧品など、様々な商品のパッケージに使われている。

今回このセミナーに参加されたのは、営業部の宮本愛さん。
「主に固定の企業様にご使用いただいている弊社の製品を、どうアピールしていけばよいか考えるいい機会になりました」と語る宮本さんは、入社4年目のフレッシュな女性営業スタッフだ。その語り口は4年目とは思えないほどの流暢さ。

そんな宮本さんに、セミナーに参加した感想や今後の展望についてお伺いした。

会社にとっての“敵”は、お客様にとっての“敵”

高密閉型容器「ハイベッセル」シリーズ(左)と「ハイレジスト」シリーズ(右)。どちらのシリーズもIATA(国際航空運送協会)によるプレッシャーテストに合格している。

「今回のセミナーには、新規開拓を意識して参加したのですが、初めに“会社にとっての敵とは何か”と聞かれました。そんな風に考えたことがなかったので驚きました」と宮本さん。そこで改めて自社製品、そして顧客から求められることについて考えてみたという。

「弊社の主な製品は広口容器。主にクリーム状、ジェル状、ペースト状、粉状のものなどに使われます。大きい口径がゆえに充填しやすく、最後まで使い切れるという利点があります。求められることの一つは漏れないこと、つまり気密性です。特に輸送時は振動や気圧の影響を受けて漏れやすいということがあります。口径が大きいほど気密性を保つことは難しいのです。もう一つ、中身を最後まで使い切ることができる形状であることも重要なポイントです。これは特に工業用に使われる金ペーストや銀ペーストなど高価な商品で求められることです」

セミナーに参加することで、自社製品について新しい視点を持つことができたと話す宮本さん。制作にあたっては近畿容器の強みの一つ、「気密性」に焦点を絞ったという。

「会社にとっての“敵”はお客様にとっての“敵”。その一つが輸送トラブル、つまり中身の漏れだと考えたのです。それはお客様にとって、中身の商品とは直接関係のない不安です。私たち容器会社には、お客様の商品の品質を守るという使命があります。弊社の製品には様々な用途に対応する形状や大きさがありますが、一番の強みは気密性。IATA(国際航空運送協会)のプレッシャーテストに合格している商品もあります。それをアピールしようと考えました」

キャッチコピーもデザインも、先生のアドバイスで大きく変わった

ポリプロピレン樹脂採用の「ハイシルキー」シリーズ。中身の取りやすさを追求し、内側がお椀状になっている。

セミナーに参加するにあたって、あらかじめ社内で制作物のイメージを作っていた宮本さん。しかし最終的に仕上がったものは、初めの構想とは全く違うものだった。

「キャッチコピーも考えていたんです。でもセミナーを受けているうちに、そのコピーは他の容器会社にでも当てはまることだと気がつきました。近畿容器だから言えることって何だろう、それをどう表現したら人に伝わるだろうと悩みました。社内にいると、なかなか見えてこないことってありますよね。今回セミナーで先生の指導を受けて、自社製品や弊社の強みについての客観的な視点を持つことができました」

リーフレットを構成するイメージ作りについても“目からウロコ”だったという宮本さん。初めは商品の容器を大きく使うつもりだった。
「先生から“イメージを優先するのか、製品の紹介を優先するのか”と聞かれたんです。考えてみると、弊社には製品カタログがあります。リーフレットの役割とは、そのカタログを手にとってもらうためのイメージ作りだと考えました」。
悩んだ結果、輸送時のイメージである飛行機を大きくレイアウトした。

「言いたいことをストレートに表現する方が伝わりやすいんですね。キャッチコピーも、デザインも、自分が考えていたものよりもずっとよくなったと思います」

仕上がった成果物は今後、積極的に展示会などに使っていきたいという宮本さん。まずはMOBIOの常設展示場のパネルから変えていきたいと話す。

「MOBIOの展示場でも、パネルを見た方に、あれ?なんだろうと足を止めてもらえると嬉しいですね。上のパネルには飛行機、下を見るとプラスチック容器。そこで“気密性の高い容器を作っている会社なんだ”と印象に残ると思うんです。これからは今までとは異なる業種が集まる展示会などにも、積極的に参加していきたいですね」

MOBIOを活用しながら営業力をつけていきたいと、清々しい笑みを見せながら話す宮本さん。近畿容器の頼もしい営業スタッフとして、今後もますます活躍されそうだ。

MOBIO担当者より

受賞理由【変えたで賞】 近畿容器(株) 宮本さん
新規開拓のためのチラシづくり。そのためには製品を正確に伝えることより、使うイメージを伝えること。そのことに気付いたあとの変わり方が評価を得て「変えたで賞」を受賞。

 取材日:2012年12月25日(火) ライター:岩村彩((株)ランデザイン)

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