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ものづくり企業の次の一手は? 毎号6つの旬な記事で熱い「変革と挑戦」を紹介するモビロク。
現状打破のヒントやモチベーションアップにつながります。

走りを劇的に変える
カスタムパーツで
バイクの世界に革命を起こす。

鈴鹿8時間耐久レースでは0.1秒を争うタイヤ交換を素早くスムーズに行うため、アクスルシャフトの精度と耐久性・耐摩耗性・平滑性などが大きく貢献する

ブラケットやミラースタンドなどのロボット溶接をメインとする会社が、今意外なアイテムで注目されている。コウワの二輪事業部「KOOD(クード)」が製造するクロモリアクスルシャフトだ。「バイクは趣味として好きだったが、まさか仕事になるとは思わなかった」と語る浮田和宏代表。大学卒業後はメーカーで営業を経験したのち、ものづくりの世界へ。金属加工を手がける家業を継いだのは25年ほど前のことで、当時は100%下請けで得意先もない家族経営。浮田氏は独学で溶接やNC旋盤の技術を身につけていく。ある日、バイク仲間がアクスルシャフトをつくらないかと声をかけてくれた。前後のタイヤとサスペンションを繋ぎ、大きな負荷がかかり、操縦安定性において非常に重要なパーツでありながら、カスタムが発達したバイクの世界でも、レース以外でアクスルシャフトを交換部品と考える文化は今まで無かった。「一般のライダーは交換せず乗り続けます。理由はカスタムパーツとしては地味で、交換した時の効果を知らないからだ」。カスタムはどうしても目立つパーツに偏るのだという。
強度と粘りを兼ね備えるクロモリ鋼の特性を最大限に引き出す。「純正品はパイプを加工したものですが、当社のシャフトは熱処理を加えたクロモリ鋼を無垢の状態から削り出します」。さらに手間のかかるマシニング加工やセンターレス研磨、3層ものメッキ加工によって高い精度とクオリティを実現した。「自分が乗ったときには安定した乗り心地を体感しましたが、プロのライダーに使ってもらうとタイムまで速くなることが分かりました」評判は口コミで広がり、「KOOD」はカスタム市場では名のしれた存在となっていく。最近ではイタリアの強豪チームをはじめ、ヨーロッパや東南アジアなど海外からの引き合いも増えている。じつはアクスルシャフトを交換する文化がないのは海外でも同じ。だからこそ一度変えれば、その乗り心地のよさに夢中になってもらえる。「どんなライダーでも違いが分かるから、ぜひ体感して欲しい」と大手量販店の店頭でイベントも開催。今まで注目されなかったアクスルシャフトに光を当て、その裾野を広げていく。

>紙面からの続き

幅広い年齢の人が楽しめる
バイクカルチャーを。


バイク人口はピーク時に比べると、約1/10まで縮小している。その代わりに学生時代にバイクに乗っていた「リターンライダー」が増えているという。浮田氏曰く「子どもの手も離れ、自分の趣味にお金をかけられる世代ですね。しかし高齢化すると事故も増えます。そういう現状に対して、バイクに関わるものとして何かやっていきたいと考えていて」。そのために浮田氏自身が新たにバイクを購入し、教習所でライディングレッスンを受けている。
今後はYouTubeなどで「バイクパーツ屋がやるライディングレッスン」を配信していく予定だ。「高齢者と初心者に向けて、自分自身の技量を見直したり、新しい装備を紹介します」。そして最終的にはバイクの地位向上を目指したい。「国内には世界に誇るバイクメーカーが揃っているのに、バイク人口が少ない。バイクは危険というイメージを払拭して、ライダー自身のマナーやスキルを上げていけるようになれば」。いずれは自分でレッスンも開いてのネットワーク形成や、現地の人とコラボしてツーリングで楽しめる場づくりなど、ライフスタイルと密着したバイクカルチャーを醸成していきたいという。


コウワ二輪事業部 KOOD(クード)
http://kouwa-kood.jp/
松原市大堀5-4-5
TEL. 072-289-6407

素材選びから製造まで日本製にこだわり、高品質かつ高性能なカスタムパーツ「KOOD」。ロングランでの疲労の少なさ、快適性の向上に驚かされる

世界最高峰「motoGP」のテストライダーでもある津田拓也選手など、国際A級ライダーたちが開発に参加。レースの限界値での経験を、製品にフィードバックする

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