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KATADORI 語ろうやDREAM

「語ろうや DREAM(夢)」の頭文字を取って名づけられた「KATADORI」。
関西学院大学の栗田ゼミ(中小企業班)に所属する学生たちが大阪の中小企業を訪問し、経営者を取材して記事化する学生企画です。

今回取材させていただいたのは
株式会社一瀬製作所 代表取締役 一瀬勇樹さん

会社のピンチを救った熱意と行動力!

1975年創業、建築物の内・外装用に用いられる装飾金物等の製作

「今月の請求分、1,000万円いただけますか?」
今から14年ほど前、当時専務だった一瀬さん(現社長)がお客様へ製品を納品する際におっしゃった言葉です。
一瀬製作所では、建物のドアのフレームなどの部品を製造しています。工場でフレームを完成させて現場に納品しても、建物自体はまだ完成していないことが基本なので、納品後すぐに支払われないことが多かったのです。しかも当時は、リーマンショックで会社の状態が良くありませんでした。請求額の1,000万円がなければ経営が厳しくなるほど。何とかして請求額を受け取らなければいけない状況の中、一瀬さんがとった行動は“ひたすら熱意を伝える”ことでした。納品現場へ向かう行きの新幹線で「どう攻めようか」と綿密な作戦を立てたりもしましたが、結局は難しい言葉で伝えようとせず、ただただ熱意を持って「お願いします!」と訴えたそうです。
その後、納品先のお客様からのクレームにも誠実に対応することを徹底。大企業ではないので納品したすべての製品を一つひとつ完璧に検品するのは不可能なため、これまでの経験と実績を頼りに対応するしかなかったのだとか。クレームがきた際、その場で原因と解決策を即答できないこともありましたが、こちらに非があるという現実から逃げず、とにかく真摯にお詫びすることを貫いてきた一瀬さん。

誠実な対応を貫いたからこそ今がある!

なぜこのような対応ができるのだろう?どこからこの知恵を得たのだろう?誠実でいることは、働くうえではあたりまえのように思いますが、実際に行動に移すことは容易ではないはず。一瀬さんに伝えると、こうおっしゃいました。「こういうのは熱意が大切。最初から誠実にいこうと決めていた訳ではないんです。今振り返ってみて気づいたことですが」。リーマンショックの頃は本当に必死で、振り返る時間すらなかったのだそう。その必死さが、一瀬さんの誠実さを生み出し、自然と行動につながったのだと確信しました。
心からお客様を大切にすることで、強い信頼を得てこられた一瀬さん。これまでの努力が積み重なり、会社として新国立競技場の建設に携わるまでに成長。そんな一瀬さんのお話を伺い、きれいな言葉よりも“気持ち”が大切だと改めて感じました。

株式会社 一瀬製作所
(本社)門真市四宮6丁目2-23
TEL 072-881-7400
http://ichi.co.jp/

1975年創業。ステンレス製建具をメインに、建築物の内・外装用に用いられる装飾金物等の製作を行う。高いスキルを持った技術者が、設計から製作までの一貫工程で、オーダー品や難作物など様々なニーズに応える。

フレームの製造工場を案内してくれた一瀬さん

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