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ものづくり企業の次の一手は? 毎号6つの旬な記事で熱い「変革と挑戦」を紹介するモビロク。
現状打破のヒントやモチベーションアップにつながります。

世の中のあたりまえを変える
老舗型ベンチャー経営。

大阪市長居障がい者スポーツセンターなど全国の施設で使われている「HODOHKUN Guideway」。マット表面の段差を少なくしたことで、車いすや荷物を載せた台車、ベビーカーや病院のストレッチャーなどが通りやすい

創業85年の歴史を誇る錦城護謨株式会社。魔法瓶や炊飯器の内蓋のパッキン、自転車のブレーキに使うゴムから口腔商品、スイミングキャップなど、同社はプロダクトを影から支えるゴムの製造会社だ。2016年にクリーンルームを新設し、医療機器の分野に進出した。「海外へ大手工場がシフトするなか、国内の雇用と製造を守ることを第一に考え、医療の道に参入を決めました」と語るのは太田泰造代表取締役社長。ゴム・土木に次ぐ第3の事業である福祉の分野でも、視覚障がい者歩行誘導ソフトマット「HODOHKUN Guideway」を生み出している。
この商品は取引先から、原型を考案した視覚障がい者を紹介されたのがきっかけだ。一般的な点字ブロックは歩行を支援する有効な道具だが、凹凸が段差となり車椅子やベビーカーでの通行を阻害する可能性がある。「誰にとってもバリアにならず、安全に誘導することができる」というコンセプトに共感した太田氏は、自社の技術を注ぎ「HODOHKUN Guideway」を完成させる。床との段差は1mm程度、濡れても滑りにくい。これまで凹凸で表していたものをゴムのクッション性や音の違いを相違点で表現。視覚障がい者は杖でたたく音や床の質感の違いで誘導し、車椅子の通行時も負担にならない。敷設が簡単で既存設備に組み込みやすいというメリットもある。
この商品が世界三大デザイン賞のひとつ「iF Design Award 2016」の金賞など、海外でデザイン賞を次々と獲得した。次のステップとして海外展開を見据えている。「世界中の人が安心して移動できる空間をつくっていきたい」。この商品では福祉という未開拓の分野への進出や外部デザイナーの起用と、画期的な試みに取り組んだ。2020年には外部デザイナーとの協業で新たな商品が誕生した。部署を横断して有志が開発した「シリコーングラス」だ。高級ガラスにしか見えないゴム製グラスは、持つと驚くほど軽く割れない。そのギャップが面白い。これからも常識を覆すイノベーションを起こしたいと語り、ベンチャー志向の百年企業を目指し、進化し続ける。

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危機一発から逆転劇。

2013年のクリスマス、一本の電話が鳴った。取引先の大手地方銀行からだった。受話器から発せられる言葉に太田氏は驚いた。「全店に敷いている歩導くんを撤去してもらいたい」というのだ。とるものもとりあえず向かい話を聞くと、使用していくなかで発生する、汚れやめくれの問題を指摘された。「このまま素直に撤去したら、今後いっさい銀行系とは取引できなくなる」。そう考えた太田氏はダメ元で「今の課題を解決した商品を必ずつくるので、時間をください」と懇願した。その熱意が伝わり承諾をもらうが、期限は半年。視覚障がい者にもプロジェクトに入ってもらって生の声を聞き、全社一丸となって毎日朝から晩まで課題解決に取り組んだ。この短い期間で金型の製作、ゴムの素材変更など、試行錯誤を重ねてなんとか期限内に改良品HODOHKUN Guidewayをつくりあげた。これが失敗していたら、この事業は終わっていたかもしれないと振り返る。「みんなの想いが込められた製品。それが結果としてiF Design Awardに認めてもらった理由にもつながると思います」


錦城護謨株式会社
http://www.kinjogomu.jp/
八尾市跡部北の町1-4-25
TEL 072-992-2321

家電関係のゴム部品製造は業界シェア60%。家電から医療まで年間約5000品目もの製品を生み出し続けている

デザイナーとものづくり企業をつなぐ、八尾市の「YAOYA PROJECT」から誕生したシリコーンロックグラス KINJO JAPAN E1

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