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MOBIO入居企業・常設展示場出展企業のスペシャルインタビュー

ものづくり中小企業の変革と挑戦を支援しているMOBIOでは、MOBIO 常設展示場出展企業様・インキュベートルームの入居企業様の「 変革と挑戦 」について、取り組みのきっかけ(背景)、 具体的な内容などをインタビューしご紹介していきます。ここにはヒントが沢山詰まっているはずです。 じっくりお読みください!

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グループや業界の枠を飛び越えて成長する!

関西ラボラトリー株式会社 代表取締役 源中 修一 氏

関西ラボラトリー株式会社
代表取締役 源中 修一 氏

会社名関西ラボラトリー株式会社
住所〒580-0006 大阪府松原市大堀1-5-8
電話番号072-330-2506
代表者名代表取締役 源中 修一 氏
設立1999年(平成11年)
事業内容商品検査(物性試験、性能試験)に関する業務
・強度特性試験、形状変化試験、堅牢度試験
・耐光堅牢度試験
・帯電性試験

3つの強み『機密保持』『迅速対応』『検査の正確性』

▲手前からキセノン 3台、UVテスター 3台、サンシャイン 1台

関西ラボラトリー株式会社は、住江織物の試験機関が分離独立して設立された。工業標準化法(JIS法)試験事業者登録制度(JNLA)に基づく登録者試験事業者で、商品性能評価および消費科学的評価を行う専門家集団として、さまざまな素材や製品の試験・検査や分析に携わっている。中でも耐候(光)性試験に関する設備が充実しており、代表取締役の源中修一氏によると、現在は6割がグループ会社から、4割がグループ外企業からの依頼だという。
「自動車や電車、航空機などのシート生地、さらにはカーテンやカーペット生地などに関する性能評価試験が当社の得意分野。『機密保持』『迅速対応』『検査の正確性』をモットーに業務を行っています」

試験・検査の種類はさまざまだ。一口に布製品の試験・検査といっても堅牢性や色移り、耐色性、引き裂き耐久強度など、その数は多岐にわたる。また、ゴム、プラスチック、金属など、布製品以外の検査、分析依頼も増えている。

「最近は、評価のための試験に加えて、成分分析をはじめとした科学的な分析業務も増えています。例えば、布から発生する化学物質の分析など、いわゆる環境汚染物質の含有や発生に関する分析などです。こうした検査・試験の広がりも、3つの強みを生かしながら積み上げてきた『信頼』の成果だと考えています」

世の中の変化をいち早くキャッチし、変革と挑戦を重ねる!

▲キセノンウェザーメーター耐候性試験機

親会社から分離独立したことで、一般企業からの検査業務や布製品以外の素材を用いた製品の検査・分析の業務拡大に取り組んできた関西ラボラトリー。こうした大きな変革と挑戦を継続するにあたり、常に意識していることは何か、源中氏にうかがった。
「目の前の業務だけじゃなく、常に視点を世の中の未来に向けておくように、と話をしています。そうすることで、当社が次に進むべき方向が見えてくる。当社の検査や分析の項目やお客様の考え方は、世の中の要求に合わせて変化します。お客様のご要望を聞いてから考えるのではなく、お客様より早く世の中の変化から新しいニーズをキャッチしなければならないと考えています」

自動車シートの生地検査でみると、以前は強度や退色性の検査がメインだった。しかし、現在は化学物質放散の有無や混入物、有害物質の含有検査などの化学分析試験が加わっています。

「世の中の変化への対応を、お客様の強み、さらには当社の強みにするためにも、試験設備を効率的に導入することが必要です。そのためには先述したように、世の中の変化から次世代の試験や分析のニーズを発見し、いち早く進むべき方向を見出さなければならないのです」

検査機関のネットワークを広げ、顧客のニーズに幅広く対応

今後は、試験や分析の結果を製品差別化の付加価値とするケースも増えてくると予想している。
「試験や分析を通じて、お客様のものづくりをサポートするような取り組みができればうれしいですね」

さらに、グループ会社が、国内メーカーの自動車用シート生地を製造していることもあり、自動車関連のプラスチック部品や金属部品などの試験・検査の受注を目指す。
「自動車部品には、燃焼製試験をはじめとした素材に関係ない共通の検査項目があります。当社も自動車シート地に関してはそうした検査を行い、機材も揃っています。他部材でも検査基準が同じなら一緒に検査を進めることができ、安心して当社をご利用いただけると考えています」

今後は、試験機関のネットワークをさらに広げ、関西ラボラトリーに依頼すれば、あらゆる試験・検査、分析ができる体制の構築を目指す。
「すべての試験・検査ができる試験機関は存在しません。関西ラボラトリーが中心となってネットワークを広げることで、お客様があらゆる検査をワンストップで依頼できる環境を提供することを目指します」

最後に将来の展開についてお話をうかがった。
「ベースは『機密保持』『迅速対応』『検査の正確性』の3つを堅持し、お客様の信頼を積み重ねていくこと。時間を掛けて積み上げてきた『信頼』をもとに、分析業務などを強化し、お客様の対応力強化のお手伝いをすすめていきたいですね」

MOBIO担当者より

プラスチック、繊維では色落評価が命。今やその正確・迅速な材料評価は自動車用材料開発で不可欠。長年蓄積された情報をもとに最新鋭の耐光性試験機を使いこなす匠社員の技と源中社長の明確な指針。専門研究員のレベルアップで更に多くの素材評価可能な、「使えるラボ」を目指しておられました。(兒玉)

取材日:2014年1月23日(木) ライター:中直照((株)ショートカプチーノ)

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