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MOBIO入居企業・常設展示場出展企業のスペシャルインタビュー

ものづくり中小企業の変革と挑戦を支援しているMOBIOでは、MOBIO 常設展示場出展企業様・インキュベートルームの入居企業様の「 変革と挑戦 」について、取り組みのきっかけ(背景)、 具体的な内容などをインタビューしご紹介していきます。ここにはヒントが沢山詰まっているはずです。 じっくりお読みください!

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使い勝手や機能性を追求した『特許』を新たな差別化ポイントに

株式会社小森樹脂 代表取締役 小森 英忠 氏

株式会社小森樹脂
代表取締役 小森 英忠 氏

会社名株式会社小森樹脂
住所〒578-0932 大阪府東大阪市玉串町東3-1-11
電話番号072-966-1655
代表者名代表取締役 小森 英忠 氏
設立1971年(昭和46年)
事業内容TVキャラクター商品、オリジナル キャラクター商品、海外ブランド商品、箸・箸箱・プラスチック食器全般

初めて男女別の小ロット対応を実現

TVキャラクター商品

箸や箸箱、弁当箱をはじめとしたプラスチック家庭用品の企画、製造、販売を行う株式会社小森樹脂。代表取締役である小森英忠氏が昭和46年に創業して以来、ドルショックやオイルショックをくぐり抜けながら、病院用コップや箸、スプーン、さらにはお弁当用品などを販売して着実に成長を遂げてきた。そんな小森樹脂にとって大きな転機はテレビキャラクターの版権取得だった。
「ある方に東映アニメーションの方を紹介していただいたんです。初めて取得したテレビキャラクターの版権は『グレートマジンガー』でした」

その後、『キャンディ・キャンディ』の版権を取得した際、業界で初めて男の子向けキャラは男の子用、女の子向けキャラは女の子用として、性別ごとに商品を分けて販売し始めた。
「当時は一つのキャラクターに対して、女の子用はピンク系、男の子用はブルー系という具合に分けていたのですが、当社が業界で初めて、色だけじゃなくキャラクターも男女ごとに分けて製造、販売を始めたんです」

これが問屋、流通、さらには消費者にも受け入れられ、製造量、販売量が増えていった。
「男女別にすることでロットが小さくなりましたが、当社はもともと小ロット販売だったので対応できた。現在は売れるだけ仕入れるのが普通ですが、当社はいち早く対応していました」

クレームこそ最高の提案と考える

箸・箸箱・プラスチック食器

小森樹脂では商品をさらに良いものにする取り組みが継続して行われている。その中で最も大切にしているのが『クレーム』だという。
「お客様からのクレームは、良いご提案をいただいていると考えて取り組むようにしています。ですから、一つひとつのクレームに対して丁寧さとスピードの両方を常に意識しています。それがクレームのない安心・安全な未来のものづくりにつながると信じています」

また、自社開発商品は発売前に全社員が試用し、フィードバックを反映させてから発売している。
「当社の商品は家庭生活用品。日々の暮らしの中で使われることで新たな改善点や発想が生まれてきます。さらに、この取り組みによって自社商品に愛着が湧いてくる。それが日々の業務に必ず良い影響を与えると信じています」

もちろん、時代の流れに素早く対応する取り組みも欠かさない。
「樹脂素材を変更する必要がある食洗機や電子レンジへの対応なども迅速に対応してきました。また、時代の流れのスピードに対応するという意味では、滋賀工場に導入している3Dモデル試作機が新商品開発に大きな威力を発揮しています。実寸模型の作成や細部の作り込み精度、対応スピードが向上しましたね」

新たな『差別化ポイント』を生み出す

他社との差別化を図るために、さらに使いやすい商品、安全・安心な商品の開発を目指し、いち早くデザイン室を立ち上げオリジナリティのある商品開発に取り組んでいる。
「高齢者や病院向けの商品は、目盛りや残量が見える窓を設けるなど、試行錯誤を重ねつつ使いやすさを追求しています。こうした新商品開発や既存商品の改善を迅速に行えるのは、自社にデザイン部門・開発部門があるからです。これからもこの強みを活かして進んでまいります」

今後の大きなテーマは、テレビキャラクター商品を卒業した世代へのアプローチ、と語る小森氏。
「テレビキャラクター関連以外の商品は、どうしても価格競争になりがち。テレビキャラクター商品を卒業する小学校低学年から中高生に向けた商品ラインナップをどう構築していくか、挑戦を重ねていきたいですね」

小森樹脂が商品の差別化ポイントとしているのが、使いやすさを高める機構や仕掛けの『特許』だという。
「デザインのみならず機能面からも使いやすさの向上に取り組み、その機能に対する特許を取得して他社との差別化を図っていきます。しかしながら当社が扱うのはあくまで家庭用品。『安価で手入れが簡単』という点は変わることなく守っていきたいですね」

MOBIO担当者より

人のご縁を大切に、その上に努力を積みかさねて来られた様子が随所にうかがえる取材でした。「やさしさ」をテーマにものづくりをされている企業の原点を垣間見た気がします。 (担当:奥田)

取材日:2013年3月14日(木) ライター:中直照((株)ショートカプチーノ)

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