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MOBIO入居企業・常設展示場出展企業のスペシャルインタビュー

ものづくり中小企業の変革と挑戦を支援しているMOBIOでは、MOBIO 常設展示場出展企業様・インキュベートルームの入居企業様の「 変革と挑戦 」について、取り組みのきっかけ(背景)、 具体的な内容などをインタビューしご紹介していきます。ここにはヒントが沢山詰まっているはずです。 じっくりお読みください!

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成長のために、新たな挑戦を重ねていきたい

東邦エンジニアリング株式会社 代表取締役 小野 薫 氏

東邦エンジニアリング株式会社
代表取締役 小野 薫 氏

会社名東邦エンジニアリング株式会社
住所〒595-0071 大阪府泉大津市助松町1-22-20
電話番号0725-22-3363
代表者名代表取締役 小野 薫 氏
設立1981年(昭和56年)
事業内容原子燃料部品製作、各種金属の精密加工
各種設備の製作・組立業務及び引張試験、金相試験等の各種試験検査業務

難加工素材の精密加工が得意

発電用原子炉向け燃料部品(PWR) (原子燃料工業株式会社ホームページより抜粋)

支持格子

原子力関連部材の精密加工を行う東邦エンジニアリング株式会社。代表取締役の小野薫氏によれば、原子力発電所の原子炉本体に装荷される原子燃料集合体用の精密部品を製造している。
「原子力関連部材としては、燃料集合体上下部のノズルやタイプレート、燃料棒の部品であるバネや端栓、燃料棒を束ねる支持格子やスペーサなど、さらには燃料内に挿入する制御棒や加工工場で使用する治具、検査装置、輸送容器などを製造しています」

また、原子力関連部材以外の製品も生産している。
「当社は、チタンをはじめ、インコネルやジルコニウム合金、コバールといった、いわゆる難加工素材を高精度で切削加工する技術ノウハウを備えています。こうした技術を応用して、精密バルブ部品や医療用治具などの製造も行っています」

さらに、自動車関連部品の製造や製造個数が10個以下といった試作用部品製造も行っている。
「当社は、量産も試作関連の小ロットにも対応できます。もちろん精度や品質は、量産も試作開発も高いレベルを保持していると認識しています」

『強み』を明確にし、他分野への進出を目指す

電子製品用部品の例

現在、主力である原子力関連部材の発注は減少傾向にある。しかしながら、東邦エンジニアリングでは再度自社の強みを確認し、その強みをアピールすることで新たな取引先や事業分野の開拓を目指している。東邦エンジニアリングの強みとはどんな部分か、小野氏におうかがいした。
「当社は30年以上に渡って国内原子力部材を製造してきたことで、たくさんのノウハウを蓄積しています。先ほどお話しした量産も小ロット生産も対応可能という点も強みのひとつなのですが、大きな強みは、やはり難加工素材で高精度の製品を生み出せることと、品質管理力ではないかと考えています」

難加工素材については、ステンレス鋼、アルミ合金をはじめチタンやインコネル、ジルコニウム合金、コバールなどを高精度で加工する技術を備えている。
「ステンレス鋼の加工で創業し、それ以来30年以上のノウハウがあります。もちろん加工機械も最新型をいち早く整備して、お客様のニーズに対応できる体制を整えています」

また品質管理については、金相試験をはじめ各種の試験・検査を専門的に実施する設備と人員を確保しており、全数検査や三次元測定器での品質チェックにも対応している。
「パートの女性に活躍してもらい、必要な時に限られた時間内で全数検査に対応できる体制を整えています。原子力関連部材で多数の製品を全数検査していますし、他社にひけをとらない品質管理設備やノウハウがあると考えています」

新たな挑戦で現状打破を目指す!

今後の展開について、小野氏にお話をおうかがいした。
「原子力関連部材は、海外の原子力市場への参入を目指します。当社の親会社がアメリカのウェスティングハウス社とつながりがありますので、部材供給チェーンに加わることで海外市場への参入を果たすべく交渉を重ねています」

同時に、原子力関連部材以外の依頼を増やすべく、新しい取り組みも積極的に行っていく。
「新しい取り組みとしては、展示会への出展です。多くの企業担当者の方々に東邦エンジニアリングの技術を知っていただくことで、新たな事業展開を模索していきたいと考えています。また、つながりのあるさまざまな企業様に対して地道なアプローチを継続するなど、積極的にチャレンジしていきたいと思います」

現時点でも、銅製品の加工や複雑なドリルの先端加工、自動車関連の部品加工など、新しいジャンルの製品加工依頼が少しずつ増えているという。
「現在の状況を打破するべく、培ってきた『強み』のアピールに力を入れながら、常に新しい挑戦を継続していきます。そうした意識と行動が、当社を新しい市場に導いてくれると確信しています」

MOBIO担当者より

東日本大震災以降、大きな転換期を迎えている同社。今がまさに変革と挑戦の時のようです。こんな時こそ、思いっきりMOBIOを活用いただきたいと思います。(奥田)

取材日:2013年7月22日(月) ライター:中直照((株)ショートカプチーノ)

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